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2008年 04月 09日

桜の木は不思議な質感をしている
その体には薄紅色の体液が流れている
それはぴんと張った枝先の
ちぎれそうに薄い花びらへとこぼれる
やがて風が吹き何千もの光が舞い散る
真っ黒な地面はいつしかぼうっと紅く光る
泣きはらした目のように
いつまでも降り注ぐ花吹雪は
やがて私の背丈よりも高く積もり
その上にわずかに見える梢は
それでも乾いた涙を散らすのでしょう
# by mkeitsimple | 2008-04-09 21:11 |

2008年 03月 17日

ブランコ

おそれずにどこまでも深い藍色の闇の中に落ち込めば
透明な体の中を支えもない風が通り抜け
そのままの速さで先の見えないロープがすくい上げ
そのままぽーんと放り上げてくれる
まぶしい光にとまどって
思わず後ずさりしたのは一歩だけのはず
なのに全力で引き込まれた
ああ、あのときの青い海が見える
波打ち際で下を見たら
吸い込まれる、吸い込まれる、
足下の砂がきゅるきゅる悲鳴をあげて・・・
ふと気付いたら同じ場所
「振り出しに戻る」
一瞬止まって前を見つめた
# by mkeitsimple | 2008-03-17 21:19 |

2008年 03月 08日

link

なんでこんなもんばっかり探してんだろ
そんなめちゃくちゃ大事でもない
この場所も
駆り立てられる衝動も
でも歯車は1コじゃ回らない

続きを読む
# by mkeitsimple | 2008-03-08 21:58 |

2008年 02月 21日

探す

私たちは何かを探す
それが何かも知らないのに
風のように紙をめくり
矢のように目を走らせ
どこかに辿り着こうとする

続きを読む
# by mkeitsimple | 2008-02-21 23:50 |

2008年 02月 21日

6秒

私の時計は
6秒おきに時報が鳴る


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# by mkeitsimple | 2008-02-21 00:33 |

2008年 02月 08日

冬の桜

わたしはいつだって待っている
大空にやさしく枝を広げ
小さなきらめきを支え
あなたたちを待っている
見えるでしょう?
ふんわりとすきとおった光が
わたしの枝を包みこむのが
すべてはあなたたちのため
明るい日だまりの中
空を見上げて待っている

# by mkeitsimple | 2008-02-08 20:09 |

2007年 12月 23日

foggy night

白い霧の中でほおずきのようにぼんやりと光る
取り出したらきれいだろうけど
今はこのまま眺めていよう
暗やみがざわざわ言ってさわぎ出すから
# by mkeitsimple | 2007-12-23 22:13 |

2007年 12月 02日

影溜り

小さなガラスの小石
かたくにぎりしめてた

続きをよむ
# by mkeitsimple | 2007-12-02 19:15 |

2007年 11月 25日

いつか...

いつかあの光に触れたい
冷たいガラスに手を当てて思う
私の中に灯る炎が
あの光の色を変えるのを見てみたい

続きを読む
# by mkeitsimple | 2007-11-25 21:55 |

2007年 11月 25日

あらし

かたかた
窓が鳴る
じっとしてればやむから



続きを読む
# by mkeitsimple | 2007-11-25 21:50 |

2007年 11月 25日

Round merrily !

まわれ
まわれ
楽しいな
あたしは一人
乗れなくてたたずんで
光のうずを見つめてる

続きを読む
# by mkeitsimple | 2007-11-25 21:44 |

2007年 10月 06日

More機能

Moreという機能を使うと長い文章の続きを隠すことができるようです。

続きをよむ
# by mkeitsimple | 2007-10-06 00:25 | お知らせ

2007年 01月 14日

石と雨と風

ぽた
ぽた
ぽたり
同じところにしたたるしずく
どうして?
何のために?
わからないのにとまらない

続きを読む
# by mkeitsimple | 2007-01-14 13:38 |

2006年 11月 19日

枯れ葉

火の欠片が木枯らしに流れていく 
音がしない 
リモコンがあったっけ 
からからと窓をあける 
細い枝のすき間からこぼれ落ちる 
風の音が 
私の耳にも届いてきた 
ひなた色の枯れ葉も一枚 
ゆううつなおくりもの 
# by mkeitsimple | 2006-11-19 16:56 |

2006年 11月 15日

グレーの丘

いつも
いつも
あのグレーの丘に
立つ小さな食堂の
窓に灯るあかり
そこに続く
道を走ろうか
ベルの鳴る電車に向かうみたいに
風を切って
孤独と不安をふくらませながら
着いたらあかりが消えてて
closed
の札がゆれてる
走ってきたからおなかは空っぽ
壁にもたれて眠ろうか
朝日が差して、誰か来るまで

# by mkeitsimple | 2006-11-15 21:52 |

2006年 11月 05日

いたずらっこ

おどかしてやろうか
きらきらとしのび笑い
みんな眠ってるにちがいない
いきなり核ばくはつがおこったらびっくりするだろ?
山火事だとかんちがいするかもな
そーっと、音をたてちゃだめ、笑いをおし殺して、
ばあ
あれっ?
鳥はとっくに起きてたみたいだし
人間はぽつり、ぽつり、
むしろ感動して見入ってる
おかしいなあ
おかしいなあ

# by mkeitsimple | 2006-11-05 21:42 |

2006年 11月 04日

あるく

どんなに

あるいても

あの高い

青空の

かなしみに

近付く

ことさえ

かなわずに

ひたすら

あたたかい

この影を

ひきずる

だけ

# by mkeitsimple | 2006-11-04 22:54 |

2006年 11月 03日

五十音順詩の休止のお知らせ

つい二週間ほど前に始めたばかりの、五十音順に詩をつくっていく、という企画ですが、ちょっと忙しくてそこまで手が回らないので休止します。楽しみにしていた方にはごめんなさい。五十音順ではない普通の詩については、たぶんどうせつくってしまうので、パソコンに向かう時間がとれる限りアップします。
詩以外の、普通の文章も書きたいと思っているのですが、詩が何も考えなくても作れる(というと言い過ぎかもしれませんが)のに対して、普通の文章というのは書かなくちゃ、と思わないと書けないので、他にやることがあるとなかなか書けません。でも、そのうち何か書こうと思います。そのうち。そう言っていて何も書かないというのがいつものパターンですが。
# by mkeitsimple | 2006-11-03 14:10 | お知らせ

2006年 11月 03日

音のない闇

なあんにも見えない 
一面、黒。 
よおく見ると、ほんのちょっと青っぽいかな 
ぽっと光の点が発火したよ 
正確に言うと、点じゃなくて短い線 
冷たい漆黒の中、泳いでるみたいにも見える 
その後ろ、ぱっともう一つ線が点った 
それが合図みたいに 
しゅるるるるって光のぬい目が現れた 
一列にならんだ光はどこを目指すの? 
こっち、と波打ってみせた 
わからないよ。どっち? 
次の瞬間、もう一本光の点線が現れた 
二本の点線は二本のレール 
はるか彼方で一点に吸い込まれる 
かげろうのようにゆらめく 
こっち、と波のように色を変えてみせた 
しゃぼん玉の輪郭のよう 
ごめんね、やっぱりわからない 
それから静かに見ていると 
目の前の一角を包むように 
放射状に虹色の点線が点った 
そしてゆっくり波打ってみせると 
海月は闇のなかへ消えていった
# by mkeitsimple | 2006-11-03 13:42 |

2006年 11月 03日

椅子

部屋に差し込んだ日の光に 
いぶかしげに振り向いた 
逆光だから輪郭しか見えない 
繊細なガラスのような、それは椅子? 
この部屋に、椅子なんてあったっけ? 
霧のかかった頭は教えてくれない 
ゆれている 
でも誰もいない 
椅子には誰かが座っていなくちゃいけないのに
# by mkeitsimple | 2006-11-03 13:30 | 詩(五十音順)

2006年 10月 31日

おやすみ、おはよう

晴れた秋空を散歩していたら
突然夕立のように大粒の闇が降ってきた
おやすみ、おやすみ
木立はさわさわと耳障りな音を立て
無数の木の葉がせせら笑う
そのまま歩いていたら
また突然シャワーのような光が降ってきた
おはよう、おはよう

さっきのは何?

# by mkeitsimple | 2006-10-31 20:07 |

2006年 10月 20日

変わってしまう

人生の終わりを夢に見た

甘くてやさしい光に包まれ
切なさや悲しみを
時はあたたかいなつかしさに変えてしまってた
それを惜しむことさえない
そんなこともあったね、と受け入れて
やわらかな微笑みでくるむ

変わってしまうんだ
いつか
それを切ないと思うことさえできなくなる
小さなとまどい

ねえ
ケーキを食べてしまってかつ取っておくことは
できないって言うけれど
あのやさしさはそれはそれでひとつの見かたなんだ
いつかそれを切ないと思うことさえできなくなる
# by mkeitsimple | 2006-10-20 19:06 |

2006年 10月 20日

銀色の巨大なお盆に大量の水を張って 
空中で支えているのが私の役目 
ひっくり返さないようにって言われてるけど 
バランスが悪いんだよね 
おっと 
傾いたお盆は元には戻らない 
ばしゃっ 
わっ大変 
こぼれ落ちていった水をあわてて追いかける 
追いつかないよ 
私も落ちていくけど水には追いつかない 
下のほうに広がる雲を通過する順番は 
水 
お盆 
私 
まだまだ落ちていくよ 
その下を飛んでる鳥に出会う順番は 
水 
お盆 
私 
ちっとも追いつかないよ 
自分では高いと思ってる山の頂上を横目で見る順番は 
水 
お盆 
私 
もう間に合わないよ 
木のてっぺんをかする順番は 
水 
お盆 
私 
だめーっ 
ばしゃーん 
がしゃーん 
どーん 
 
目の前の景色が回ってる 
ぱたん 
# by mkeitsimple | 2006-10-20 18:57 | 詩(五十音順)

2006年 10月 20日

テーマを決めて

なんだかただ単に書いていてもつまらないので、なにかテーマを決めて書いてみようかな、と思いまして、タイトルを五十音順にする、ということをやってみることにしました。第1回目は「あ」で「雨」。書き出してみたら、結構な大作になってしまいました。たぶん今までで一番長いのではないでしょうか。次回は「い」。今回以上の大作を・・・期待しないでください。
# by mkeitsimple | 2006-10-20 18:47 | その他

2006年 10月 20日

コメント・トラックバックについて

記事と関係のないコメントがときどきあるのでコメント、トラックバックの基準についてさらっと書いておきます。

コメントは自由に書いてもらっていいのですが、記事何の関係もない内容はこちらで判断して削除することがあります。
トラックバックはこのブログへのリンクが貼ってあるものに限って許可する設定にしてあります。それさえ守っていただければ、基本的に削除はしないと思います。・・・よっぽどひどいのがきたらわかりませんが(笑)

単なる、お友達になってください、みたいなコメントは、全然このブログと関係ないテーマだとなんでこことわざわざ?と不思議に思います。このブログや詩のこんなところが気に入ったので、ということが書いてあれば関係ないテーマでもOKです。もっとも私はめんどくさがりなので、あんまり遊びに行ったりはできないかもしれませんが。

あんまりコメントがなくても気にしないタイプなのですが、記事と関係ないコメントばかりだと、たまにはまともなコメントがこないかな、と思ったり。
# by mkeitsimple | 2006-10-20 18:39 | お知らせ

2006年 10月 14日

秋に恋して

ころころまあるい光の小石 
くるくる くるり 舞い降りて 
地面の葉っぱにキスをした 
ふんわりあかいもみじの葉っぱ 
ひらひら ひらり 散りながら 
小さな声で叫んだの 
ぽたぽた落ちる木漏れ日に 
あたしも当ててと叫んだの 
# by mkeitsimple | 2006-10-14 12:20 |

2006年 10月 14日

夜の河

冷え切った体で 
少し前までいたはずの対岸を見つめる 
きらめく灯が誘う 
私が、渡ったの? 
懐かしいなんて、思うものか 
 
行かなくちゃ、ならなかった 
進まなくちゃ、ならなかった 
魚のような目で 
夜のような心で 
何かを求めて、渡った 
生きるための灯 
# by mkeitsimple | 2006-10-14 12:15 |

2006年 10月 07日

月の船

あ 
空も泣いてる 
見て 
黄色く光る 今にもこぼれそうな涙 
 
どこ? 
ああ 
月の船だね 
帆をかけているのが見えるかい? 
 
日が落ちたのに置き忘れた涙みたい 
こぼれ落ちるのをためらう炎みたい 
紅く燃えさかる花びらみたい 
 
星の海をゆくんだ 
雲の波にもまれながら 
 
ひらひらと舞い散る 
 
すきとおった空をゆく 
 
風に舞う 
 
そのまま夜に溶ける 
# by mkeitsimple | 2006-10-07 11:43 |

2006年 10月 07日

風のように

さあ 
そっと舞い降りた風のように 
ときにはやさしくささやいて 
そしてからっぽの空のように 
そのまま草原に座っていて 
そんなに静かな世界でもないから 
あなただけでも透き通れ
# by mkeitsimple | 2006-10-07 11:37 |

2006年 10月 07日

何かを見つめて

あれがなかったら 
ここが暗闇だということにさえ 
気が付かなかっただろう 
あまりに長く見つめていたから 
目の前がもうそのコピーでいっぱいだ 
長方形の光の枠 
それが本当はただの輪郭で 
扉という名前だなんて 
なぜ知っているのだろう 
それは開けるべきもの 
扉は開けるべきもの 
座ったまま凍り付いたように動けない 
見えない縄で縛られたように 
そんなもの 
小さな光が 
ぱちんと切ってくれることくらい 
わかってる 
裸足で扉の前に立ち 
ノブに触れてみる 
時間が必要 
わかってる 
# by mkeitsimple | 2006-10-07 11:34 |
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